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第84章:生死を賭けた復旧作業実施(2014.07.06)

前回ドナドナされてしまったソライロ号。ヤフオクに売りに出しているのにこれは参った!
またも突然始まった「大故障祭り」に身も心も財布もヘトヘトです・・・。
「もう予算が無い!田澤さんに持って行けば一発解決だが部品代・工賃が掛かる!今回は自力でやるしかない!」

その後様子を見ていたら、不具合が出るパターンが解ってきました。
コールドスタート時は全く問題は無し、暖気後の再始動でトラブります。
症状が出たら再度クールダウンすると復旧しました・・・って全然対策になってません。
そこで不具合が出ている状況を動画に撮り、周囲にバラ撒き意見を伺ってみました。
動画は空冷ビートルみたいな音を出している様子です。
その中で” I 君”から「イグニッションコイルではないですか?俺のプジョー306も同様でしたよ!」との意見。
「なるほど」と思い、ググったりYouTubeで類似例の動画で調査した結果”イグニッションコイル濃厚”との仮説を立てました。
仮説の後ろ盾は2月にスパークプラグを新品に更新したこと。これやってなかったら「どっち?」と迷走しましたね。

次の作業は部品の調達です。普段利用しているモダンサプライさんには新品・中古共にストック無し。
ヤフオクのストアで「グローバル・テクニカ」というショップの新品を見つけました。
お値段は税込¥23000強。
同社のサイトを直接閲覧したら、直接発注の場合は商品代同じで送料無料ではないですか!
早速同社に部品の適合可否と在庫確認を取り、予算も無理矢理クリアして発注をかけました。
兎に角直さなきゃ車庫から出せないし・・・(泣)。

素人判断で高価な部品を調達したのは賭け。これで直らなければ原因はもっと深いところです。
タイトル通り生死(廃車)を賭けた闘いでしたが、勝利の女神はこちらに微笑んでくれました。

そんな訳で以下の記録は部品到着後の作業記録です。最後に恐ろしい”落ち”があります。
因みにヤフオクは述べ2000アクセス、ウオッチ60件強入ってますが現状売れる気配ありません。
                                                                 (第85章へ続く)

 

<前回のあらすじ>6月26日さいたま市内で原因不明の
トラブルでドナドナになり、自宅まで回送されました。

7月6日 10日かけて原因の推理とそれに基づく修理の
準備をしました。これで動かなきゃ廃車確定!

今朝ワールドカップブラジル大会から(精神が)還ってきた
Danさんも到着。”見守り”と写真撮影をお願いしました。

さあ、復活に向けて作業を開始することとしましょう!
修理内容は矢印部分の部品を入替える事です。

赤ペイント部分が怪しいと睨んだ「イグニッションコイル」。
デスビを兼ね4気筒分のプラグを直接制御する部品です。

南青山の「グローバル・テクニカ」から新品を購入しました。
”BOUGICORD”というOEMメーカー製品です。

部品の表側。右端にあるのがスパークプラグと本部品の間
に挟まるアダプター(仮称:正式名称は不明)です。

部品の裏側。4気筒分が1ユニットになります。
4本の突起がコイル部分だと思います。

アダプター(仮称)は勿論4本入ってます。ゴム系絶縁体で
出来た部品です。これを突起にはめ込みます。

この部品はバレオ製です。中にはコイルとプラグと繋ぐ通電
用のコイル?が入ってます。それ以外の機能は無さそう。

ユニットに接続するコネクタ固定用のクリップを外します。
黄色の糸は部品が飛んだ時の”命綱”。直後役立ちました。

はい、コネクタ外れました。カンタンですね。このコネクタから
エンジン制御からの指令とプラグ駆動用電源が来ます。

ユニットは6本のヘキサゴン・ボルトで留まっているだけ。
ハンドツールでグリグリ外します。

本年2月のプラグ交換(田澤自動車作業)以来、約5か月
振りにユニットが外されました。一見何の問題無しです。

ユニットを並べました。左が旧品、右が新品。
旧品は13年間使用で結構汚れてるのが解りますね。

表側。手前が旧品、奥が新品。

カバー裏。上が新品、下が旧品。新品は右側のシトロエン
品番が無いです。OEMメーカー独自流通品の為かな?

ユニットを外された状態のエンジン側。4つある穴の中に
プラグが挿入されています。その両サイドにカムがあります。

新旧の比較が終わったので、いよいよ新品を取付ます。
メンテナンス性が良いのでDanさんも感心してました。

6本のナットを締め込み。コネクタを取付けました。
エンジンは一発で始動し、二人で万歳三唱しちゃいました。

そして・・・衝撃の原因判明!


作業後旧品のアダプター(仮称)を収納の為引っこ抜いたら
何と一つだけモゲました!

左写真の矢印部分のアップ。金属部分が電蝕?で崩壊。
成程、電気が飛ばない訳だ。この下にコイルがありました。

マクロ撮影で更にアップ。樹脂部分も経年劣化で崩壊。
イグニッションコイルが壊れるとはこういう事なのか!?

アダプター(仮称)の中には折れた部品が融着してました。
13年間御苦労様でした。