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第99章:ハイドロポンプ・オーバーホール(2014.12.16〜17)

前章で予告してましたが、ハイドロポンプ(略称ハイポンプ)のオーバーホールを田澤自動車にて実施しました。
LHM漏れの状況は下の写真の通りです。

仮にこの状況を放置するとLHMがポンプの背後にあるタイミングベルトカバーに移り、カバーの隙間から侵入したLHMが
タイベルに付着。LHMの有機成分でタイベルが侵され破損→エンジン破壊に至るそうです。
過去にそういう最悪の実例があったんでしょうね。

漏れに対する対処方は「オーバーホール」とすっぱり言われました(急場しのぎの止血は無いんだ・・・)。
しかし作業後摘出されたシール類を触ったら、確かにこの処方は間違いではない。
シールは全て経年劣化でカチコチに硬化してました。弾力全く無し!ダメだコリャ。

今回ハイポンプ接続のホース(の一部)も作業途中にお釈迦になりました。
ハイドロシステムは多くのゴム&樹脂の部品から構成されているので、新車時のままの部分は殆ど硬くなってますね。
昨年から度々入院しては、先手・後手に配管類やゴムパーツを交換しているのはこの為です。
特に高圧で負荷の掛かるブレーキ系は結構手を入れているので、当面は大丈夫かなぁ・・・。

年内のメンテナンスはこれにて終了にするつもりです。
一時期は所有を放棄しようかと考えたソライロ号ですが、周囲の方々や各ショップのご協力で何とか持ちこたえました。

来年は引き続きフロントのブレーキパッド→リアディスクローターの交換を考えています。
今年は年末間際にあと一回は更新しようと思ってます。
                                                              (第100章へ続く)

<不具合状態のおさらい>

エンジンルーム下に発生したLHM漏れ。ハイポンプ→
オルタネータ→ACコンプレッサーと伝って落下してました。

主な漏れは矢印部分(送出側)から。背面からも若干漏れて
いる様でした。恐らく新車時からノーメンテナンス。

漏ってるよ・・・。量は多くはないのですが。
ハイドロシステムの場合心臓に穴が開いた様なもんです。

ハイポンプからの落ちてきたLHMで緑色に染まったオルタ。
これも消耗品なので、その内交換するんだろうな。
<修理後の状況>

オーバーホール後のハイドロポンプ。見事な仕上がりです!
床の間に飾っても良いくらい綺麗になりました。

摘出したポンプのシール。全て経年硬化で寿命でした。
矢印のサイズが上の写真で漏れてた部分のものです。

ポンプを外したらホースが一本”ポキッ”と折れたので交換。
配管も経年硬化で弱ってました。
大昔BXのオクトパスを交換したら同様にボロボロでした。

折れたのはタンク→ポンプの送り込み。オクトパスの一部。
ホースを新旧で並べてみました。矢印が旧です。
新しい方が取り回しに余裕があります。

新旧ホースの繋ぎ目。左側が新しい方。
触ってみたら弾力が全然違いました。

ホースの根元はココ。オクトパスの中でもメイン系のホース
なので太いですね。その他はリターン系のホースです。

今回納車時から無交換だったマルチベルトも交換しました。
新しいのはUSA製です。オリジナルはEEC製。

マルチベルト交換は私の方からのお願いでした。
外したらヒビが入っていてたので寿命でしたね。


今回作業した部分の全景です。しかし2014年はこの中を自他問わずいっぱいイジリましたね。


サイトの表紙用の写真を撮りました。


場所はふじみ野のイオン屋上でした。