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第102章:フロント・ブレーキパッド交換(2015.03.02)

以前も折に触れていましたが、フロントのブレーキパッドが摩耗限界に近くなっていました。
しか〜し!次から次へと不具合が頻発している現状では消耗品の交換のタイミングも慎重にならざるえません。
全部ショップに丸投げしたらお金が幾らあっても足りない。
そこで昨年後半から可能であれば部品交換作業のセルフ化を進めています。そうする事で故障の泥沼を緩和しています。

今回のお代はブレーキパッドです。この交換はショップにお願いすると1諭吉+1一葉です(過去データより)。
自分で交換するか否か直前まで悩みましたが、下にもある様に少し準備に時間をかけた結果何とかなりました。
因みに使った工具はラジオペンチとスパナだけです。スパナは本来の使用法とは違う活躍をしました。
作業時間は道具出し入れを含めて約1時間半でした。午後3時半に始めて、5時に終了でした。

これでブレーキ系のペンディングはリアローター交換のみとなりました。
キャリパーの取外しが必須なのでセルフで可能か否かは検証しますが、田澤自動車さんにお願いしようかなと思ってます。
                                                              (第103章へ続く)

<パッドを買いました>

ブレーキパッド到着。”GIRLING”は英国のブランドだそう。
原産地は”EU”とだけ書いてあります。ヤフオク・ストアの
「ハクトウサービス」で送料&税込¥5030でした。安い!

箱の中はもちろんパッド4枚。
エグザンティアは摩耗センサー装備なので、センサーも付属
しています。

新品パッドの厚さを測ってみました。約1cmあります。
写真群の一番下に取り外したを載せたので比較できます。

このパッドは、国産用並みの”鳴き対策”が施されています。
シム(ステンレス板)とライニング面のスリットがそれです。


今回別のヤフオク・ストアから鳴きが酷いリア用のローターも買いました。これについては改めて。

<2月19日>例によって”予習”しました。
今回は結果的にセルフで交換作業を実施しましたが、寸前までショップにお願いしようかどうか悩んでいました。
パッド交換に関してはネット上に前例が幾つかあったのですが、中にはキャリパーを”半バラシ”する様なものまであり、
決定打が無かったのです。そこでネット情報の真贋を検証する為にタイヤを外してキャリパーを見てみました。
この時点でスライドピンを抜いてキャリパー本体を持上げましたが、パーキングケーブルや配管に邪魔されて交換作業が
可能なレベルまで本体を持上げられませんでした。

キャリパー全体像。パッドへのアプローチは2ステップ。
予習に活用した他サイトではAのスライドピンボルトを緩め
たり、抜いたりと大掛かりになってました。
でも、結果は「いじる必要なし」でした。


これが右の写真の@にあるスライドピン。
矢印の留めピンをペンチで抜き更にピンのお尻(左側)から
押し出すとスライドピンが抜けます。
非常に簡易な構造です。

因みにこのピンの上にキャリパー本体が乗っかり左右に
動く訳ですが、グリスの塗布等の指定はありません。
尚、右写真のA側はボルト締めです。
キャリパー本体(ピストン側)とサポート(パッドがある方)は
A側でネジ止めされています。

<3月2日>思い立ったが吉日。見切り発車で作業実施。
”予習”の結果キャリパー本体さえ持上れば何とかなる事が解りました。
更に調査を進め「ヘインズマニュアル」記載の方法が一番良いと思いました。
とどのつまり「もう少しの勇気」で本体を適正な位置まで持上げる事が出来るみたいです。
あと未知数だったのが、パッド摩耗に伴い飛出たピストンを戻すところ。
ハイドロ車のフロントはパーキングブレーキ内臓の特殊なタイプです。
他のサイトでは、押しなべて「難儀した」とか「手に豆が出来た」等、ネック工程であるかの如く書いてあります。
そんな不安を抱えながら失敗覚悟?で作業をスタートさせた訳です。以下作業プロセスの詳細です。

まず助手席側から始めました。
作業前の状況。パーキングブレーキは解除してあります。

キャリパーからパーキングブレーキのワイヤーを外します。
本体のレバーを若干動かすとワイヤーは素手で外せます。

予習記載の通り、スライドピンを抜き本体を持上げました。
内側のパッドは本体を持上げたら地面に転げ落ちました。
ローターは2年前に交換済です。交換後2万キロ強走行。

もう少し近くから。左上にピストンが見えます。
パッドはサポートの溝にはまっているだけなのが解ります。
パッド上の二つの小さな丸穴はセンサーのコネクタです。

これが問題の”ピストン戻し”。ピストンの溝にヤスリを当て、
時計回りに少しづつ回します。”押し戻し”でなく”回し戻し”。
”ヤスリ”なのは他のサイトがそうだったからです。

しか〜しヤスリはすぐ折れました。模型用だったから(笑)。
そこで車載の小スパナを使ったところ快適に出来ました。
ピストン戻しは大体5〜10分/片側で完了。

新品パッドが装着可能な位置までピストンが戻りました。
ピストンの溝にはパッド裏側のダボが入るので、一番上に
溝がくる様にセットします。斜めは×です。

新しいパッドをセットしました。サポート溝に置いてあるだけ。
パッドの厚みが頼もしいです。
摩耗センサーの取付け&配線も完了です。

この後本体を元の位置に戻して、スライドピンを戻し入れて
助手席側の作業が完了しました。

引き続き運転席側。さくさく作業を進めます。
パッドはもう外してあります。

ピストンはここまで飛び出してました。
助手席側に対しブーツの状態が少し気になりました。
こっち側は位置を戻すのに少し手間が掛りました。

・・・それでも運転席側も無事終了しました。
この後ブレーキパーツクリナーでダストを落としました。

試運転前。
パーキングブレーキの位置がデフォルトに戻っているので、
レバーはここまで上がりました。

いきなり走るとメチャ危ないので、ペダルを数回ポンピング。
その後レバーを引いたら通常の位置で止まりました。
試運転は無事成功しました。
外したパッドを検品しました。

外した4枚を並べました。
左から2枚目と4枚目が摩耗の激しいアウターのもの。
この様な減り方は片押し式キャリパーの宿命なのだそう。

左がインナー(ピストン)側。右が限界間近だったアウター。
インナー側もったいないです。今後はインナーとアウターの
入替えを適宜行い、パッドのロングライフ化を目指します。