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第150章:スピーカー&ブロワーファン修繕(2017.10.04〜25)

製造後16年を超えて手を入れていない部品は劣化する日々です。

今回は崩壊したフロントスピーカーを修繕する事にしました。
昨年中古品を買おうと思ったら、FBM会場で再会した知人から「勿体ねぇ」と言われ修繕に舵を切った次第です。
エッジっという部分が崩壊したのですが、元々は柔らかいウレタンだったのを、東急ハンズで買ったデザイン素材用の余り
ウレタンで作ったものと交換しました。このウレタン少々厚みがありますが音質で特に変わった感じはなかったデス。

一方ブロワーファン。
夏前位から時々モーターが起動しなくなり、都度モーターを叩いて起動させていたのですが(何でも叩く人)、
最近カラカラと音が出て回転数が上がらなくなってしまいました。「モーターご臨終」でした。
そこで以前外したユニットのモーターだけ再利用する事にしました。
作業後をフツーに空調が使える様になりました。フツーが一番ですが、フツーを維持する事は大変ですね。
                                                              (第151章へ続く)

@スピーカー修繕

前回パワーウィンドウを直した時に、レギュレーターユニット
を固定するナットを締め忘れたので手直ししました。

作業のついでにフロント左右のスピーカーを外しました。
懸案だった修繕をする為です。

前カバーを外しました。スピーカーの外側の一部が欠けて
います。欠損部はウレタン。自然崩壊です。

ウレタン部分の崩壊は・・・。
ドライバーを置くだけで、プスッと穴が開きます。

崩壊は「エッジ」という部分です。
振動版(コーン)を外側から支持するのが役目です。

この写真は昨年のFBMで見た知人のXMの修繕事例です。
崩壊したエッジ部分に梱包用のウレタンを使用したそう。

修繕作業開始。ボロボロのエッジを除去します。
素材の劣化がひどく、粉々になってしまいました。

エッジを綺麗に除去しました。

次はエッジ部品の製作。まず型紙を作ります。
この作業の為に小学校以来、久々にコンパスを買いました。

型紙をスピーカーに置いたところ。
右側は失敗作。少しサイズが小さかった為。

型紙をウレタン板に置き、マジックでケガキます。
ウレタンは別用途で買ったものの余りです。

ウレタンを切り出しました。この作業はハサミで行いました。

いよいよ、新しいエッジを貼りつけます。
ゴム系接着剤をたっぷり塗りました。

自作エッジを貼り付けて作業終了。
この後、戻し入れしました。
Aブロワーファン修繕

ブロワーファンユニットをダッシュ下から摘出しました。
新聞敷いて作業開始です。

まずハーネスを外します。モーター脇のコネクタとレジスター
に差し込まれている赤&黒のコネクタの3か所です。

外したコネクタはこんな感じ。

次はモーターの摘出。ネットで他のサイトさんを見つけ方法
を知りました。サイドにあるこの四角い穴。3か所あります。

この穴に大きなマイナスドライバを”力を込めて”差し込み
中にあるゴムの塊を上に持ち上げます。

持ち上げたところ。ゴムの塊(スペーサー)がモーターを
支持している構造です。

分離完了。モーターはバケツ状筐体の中にゴムスペーサー
で固定されているだけ。簡潔且つ合理的な構造。

筐体の内側。3か所ある溝にスペーサーが入ります。
矢印部の一個だけスペーサーを置いてみました。

ブロワーファン構成品のほぼ全て(レジスターを留めるネジが写っていない為)。
この後予備モーターと入替えました。モーターの上から筐体をかぶせ押し込むだけで完成!動作も良好です。
修理代¥0で済みました。