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第209章:運転席窓落ち修理(6回目)(2024年9月17日〜10月3日)

全国49人位のエグザンティアファンの皆様お待たせしました。
今回は本サイトの名物(自称)となりました「窓落ち修理」です。

窓落ちは後期型エグの宿命級トラブルで、特に開閉頻度が高い運転席が駄目。
原因は上昇時に人体(特に首)を挟み込んだ時にスライダーの破損をもって
最悪の事態を回避する構造(本当に回避出来るかは不明)&コストダウンと
推察されます。

大規模修繕から復帰したのも束の間、走行中に誤ってウィンドウのアップボタンに
ちょっと手を触れたら「バキッ」と音がして壊れました(窓は閉まってた)。

ドアを分解した結果、窓ガラスとスライダーの間に入るグロメット(緩衝材)が
脱落していてスライダーの位置が規定の場所になかったのが原因と推察されます。
修繕までの間は吸盤で窓を留めておきました。

さて窓の修繕。
今回はモダンサプライさんが昨年末位より販売している(と言ってた)
新型のレギュレーター・ユニット(社外品)を採用しました。
これはアッセンブリーされた昇降装置のみの商品で、
モーターユニットは既存のモノを移植して使うという製品。
エグ全モデルが利用可能です(年代別にモーターの仕様やソケットが異なる為、
モーターASSYをキャリーオーバーする事で汎用性を持たせている)。

以下は今回の顛末です。
今回も買ってきたまま使えず難儀しました。
モダンさん曰く手こずるのはウチだけらしい。
現在窓は無事復旧。しか〜し、本稿入力時は空調修理中です(泣)。

過去の窓落ち関係ログ
@運転席1回目(田澤自動車修理)・・・コチラ
A助手席(自力修理)・・・・・・・・・・・・・・・その1 その2
B運転席2回目(自力修理★失敗)・・・コチラ
C運転席3回目(自力修理)・・・・・・・・・コチラ
D運転席4回目(自力修理)・・・・・・・・・コチラ
E運転席5回目(自力修理)・・・・・・・・・その1 その2

ホントひでぇな。

(第210章へ続く)


9月17日 この日の朝に事件が起きました。
昼休みを使ってドアをバラし、レギュレーターを摘出しました。

摘出したレギュレーター。作動時のトラブルでは無い為ワイヤー・リールの状態は良好でしたが、
ココでは書けない事情によりこのユニットの再利用を諦めました。

今回破損したスライダー(中央)です。
ワイヤー受け手の強度を落としている為もろい。、過去の同一事例の破損品を並べてみました。
左は新品スライダー。右は窓落ち3回目(2回目の組込み品)の破損品です。

ぢゃ〜ん。これが新型レギュレーター。かなりしっかりした造りです。製品はモーターレス。
真ん中の白いリールにモーターの軸のカプラーを差し込み、周囲の3箇所の突起物にネジ留めします。
尚、レギュレーターをドアに固定する3本のネジは純正品と本品ではオスメスが逆になっています。
純正品→レギュレーターから突き出たボルトをナットで固定。本品→レギュレーターの穴にボルトで固定。
社外品とは言え一応各部寸法は合っていますが、位置決めは総じてキツイ。
ボルトは一番上を固定してから下の2本を留める方法で何とか3本ねじ込みました。

製品に貼られていた商品説明文。メーカー名はMIRAGLIO。
「シトロエン ウィンドウリフター機構 ウィンドウレギュレーター機構」
「1993> R 右ドア - 右サイドドア イタリア製」と、標記されています。
どうやらエグザンティア全モデル適合品の様です。
右上のバーコードをググると取扱説明書にアクセスする事ができます。
→取扱説明書を開く

以前掲載の純正レギュレーター(可動状態)。構成部品が極端に少なく簡素な造りが特徴。
ワイヤーが被膜等で保護されていない為、スライダーから外れるとドア内側で暴れ痛むのが難点。
まあ、窓落ちの大原因がスライダー破損でしたが・・・。

もう一つ参考。これも以前掲載の前・中期型のレギュレーター。
一見今回購入の製品に似ていますが、モーターASSYがスライダーガイドから分離していて、
ドア内側に直に取り付ける構造です。これの脱着は手間が掛かりそうだ。

新レギュレーターのスライダー。ワイヤー両端を面で支えています。
万一の挟み込みは考慮していないですね。
但し材質強度は謎なので、モダンさんからは「オートで開閉しないように!」と言われました。

新レギュレーターのリール。
純正品のソレと違いモーターポン付けで可能なアッセンブリー状態です。すげーな。
ワイヤーはリール周囲の3箇所の突起で保護されています。グリスもたっぷり。

キャリーオーバーの為外したモーターASSY。
実は可動品をもう1セット持っていますが、今回は再利用しました。

モーターを留める3本のネジは新レギュレーターには短いので、専用のネジが付属しています。

9月20日
後輩の”ミスター珍”に手伝って貰い組み付け作業を実施。が、結果は失敗。
原因はスライダーのガラスとの接合部の溝(赤色部・ここにグロメットのピンが入る)が純正に比べ狭く、
素のまま組付けたら上昇途中で停止。溝の幅が狭く上昇中にガラスとのテンションがきつくなる為。
過去にモダンさんから買ったスライダー(灰色)も全て溝の幅が狭く加工が必要でした。
今回は新型だったので、そのまま行けるかと思いましたが甘かった。

10月3日
前日までにスライダーの溝幅を修正し再度”ミスター珍”に手伝って貰い組付け修理完了となりました。
動作は製品全体にグリスがたっぷり塗布されているのと、工作精度が高いので純正品並にスムースです。

9月20日
ミスター珍撮影。前述の理由で作業を断念してドア内張りを戻すオイラ。猛暑で汗だくでした。
レギュレーターの修正を工房で行う為、ドアの中身は空っぽ。

10月3日
作業完了後ミスター珍をねぎらう為、川越市北部にある「るーぱん」で慰労会をしました。
因みに彼の仕事は私の指示で窓ガラスを上げ下げする役。
これ一人でやると途中でガラスの位置がビミョーにずれて開閉出来なくなります。
ありがとうミスター珍!

10月14日
窓が完全に閉まる様になったので、長期修繕から戻って初めて洗車をしました。
ガレージロスムさんからは「1年間機械洗車キンシ!」と言われています。
綺麗になった事で洗車モチベーションが上がっているので、まぁ大丈夫でせう(笑)。
次は全く動作しなくなったエアコンの修理です。10月22日にロスムさんに入場済です。